インビジブル・セレモニー(Invisible ceremony)は、見ること触ることのできない香りにより、深い感覚体験を提案する嗅覚シリーズです。呼吸をするたびに感じる香りと、その香りが変わっていく面白さ、それを体験した貴方自身の心身変化を観察する、まさに内に秘めた自分だけの儀式なのです。
Scent 10 は古代から時代を超越し存在する香を焚く儀式、土の深みや、オリエンタルで豊かなスパイス類、そして自然の静けさが調和してブレンドされ、五感を刺激する物語を織りなしています。
まず貴方の嗅覚を捉えるのは、カルダモンやスパイシーな丁子など温かくまた、フルーティーなニュアンスを伴うウッディーな香りです。時間が経つにつれて、セージとローズマリーが加わり、フレッシュなハーブのの香りに吹き込まれます。その鮮やかさは、クリーンな爽快感を与えます。
次に漂ってくるのは、ミルラとも呼ばれている陽の要素を含む没薬の存在です。日本でも昔から使用されていた没薬は、土っぽく、バルサム系の温かい雰囲気をもたらし、古代の香の儀式を彷彿させます。神秘的でありながら、日本人なら慣れ親しんだような、共鳴をもたらすことでしょう。
そこに、杉とヨーロッパの松の木、また日本のヒバの精油が加わり、ウッディでシャープな感覚と、スモーキーなアンダートーンが深みとグランディングを与え、安心感をもたらします。さらに、漢方でも使用されているスパイクナード(甘松香)が、ムスク系の香りの層を成し、まさに、東洋のノスタルジーと言えるでしょう。深い森の奥にひっそりと存在する古いお寺のような静けさと、自然の恵みにより可能性を秘めたエネルギッシュさが共存し、瞑想と畏敬の念を誘います。
インビジブル・セレモニー SCENT 10
トップノート: 丁子、セージ、カルダモン、ローズマリー
ハートノート: シダー、ヨーロッパアカマツ、タバコ
ベースノート: 没薬、甘松香